☆ 空瓶に梅雨を導く背中かな 毬 月
草野球始まるまでの桜かな
月眠る桜の海の灯りかな
☆ 寒月や滅紫の山をのこしけり 津山 類
今ごろは焙烙の豆爆ぜにけり
白山の明かりまとへり餅雑炊
☆ 初鴉羽の光をこぼしつつ 加藤直克
寝静まる道を流れる初明り
初筑波浮かぶ真白き平野かな
☆ 葉牡丹を出られぬ一言主命 加藤昌一郎
暗きより暗きに時雨明月記
逆鱗に貼るホッカイロ冬の旅
☆ ラグビー部夕焼使い果たしけり 松本龍子
大氷柱沈黙の虹とじこめて
拍子木のこぼるる音や雪達磨
☆ 青痣のあはき沈澱初山河 更紗
白鳥や儀式に向かふ人の列
北欧の夜の果てしなし冬薔薇
☆ 巨石立つ枯野を占拠する星座 石母田星人
億年の沈黙のあり鶴のこゑ
紙漉の手首かすめてゆく儒艮
天下る閑けさにあり烏瓜 五島高資
木犀の香やぬばたまの夜をわたる
うつつなき五重塔や雪の果
原則として句稿到着順。原句のまま。☆ 五島高資推薦句。
俳句スクエア集では、皆さんが投稿された俳句を月ごとに掲載致します。
投稿規定 : 資格は特になし。
〆切は原則として毎月20日、その翌月号に作品3句を掲載。
平成22年3月号の〆切は平成22年2月20日。
投句数は、一人5句まで。
掲載の可否は、「俳句スクエア」編集部に一任。
次回の掲載は、平成22年3月1日頃を予定。
投句は、俳句スクエア編集部・スクエア集係 へ。
注・上記以外のアドレスへの投稿は不可。
なお、必ず題名に「投句」と書いて下さい。
また、俳句スクエア集に掲載された作品は、
毎年度末刊行予定の年刊『俳句スクエア集』に
入集される予定です。
なお、俳句スクエア賞・同新人賞への応募作品の過半数は
俳句スクエア集に掲載された作品とします。
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Copyright (C) Takatoshi Gotoh 1998.3.1