第3回 俳句大学三賞発表

 

【第3回 俳句大学大賞】

仙田洋子『はばたき』

(角川書店)令和元年83日刊

すでに三つの句集を出版している作者であるが、その詩魂はいささかも衰えることなく、ユーモアを含みながら、知と情をうまく絡めた仙田洋子の世界が随所に見られる句集である。(M/N

 

「第3回 俳句大学大賞特別賞」

向瀬美音『詩の欠片』

(朔出版)令和元年4月刊

※日本語の俳句に英語・仏語訳を付した句集で、国際俳句のテキストとして、あるいはHaikuの発想の源として使ってほしいとの願いが込められている点でユニークな句集である。M/N

 

 

 選考委員 : 岡田耕治 (大阪教育大学教授) 、木暮陶句郎 (「ひろそ火」主宰) 、五島高資 (俳句大学副学長) 、斎藤信義 (「俳句寺子屋」主宰) 、仲寒蟬(「牧」代表)、永田満徳 (俳句大学学長)

 

 

【第3回 俳句大学新人賞】

正山小種「犬とゆく」30

全体的にやわらかいタッチで詠み込まれていて、人情味のある人柄が垣間見られる句群である。(M/N

 

「第3回俳句大学新人賞特別賞」

白石業兵「懐炉」30

多彩な詠みぶりで、視点の縦横さが光っていて、切り取りにおかしみもあり、楽しめる句群である。(M/N

 

選考委員 : 大高翔 (「藍花」副主宰) 、五島高資、辻村麻乃 (「篠」主宰) 、松野苑子(「街」同人会長)、永田満徳

 

【第3回 俳句大学評論賞】

該当者なし

 

選考委員 : 井上泰至 (防衛大学校教授) 、加藤直克(自治医科大学名誉教授)、五島高資、永田満徳

 

 

M/N)永田満徳